アンサンブルコンサートⅥ始動

「じゃ、練習日記はヒューマンよろしく」

「えっ？！（今日は遅刻してないのにー！？）あ、はい、わかりました。」

そんな聞き慣れた台詞と共に我々は散会した。

そう、ついにこの時が来たのだ。

昨今の社会情勢もさることながら、度重なる部員の転校（転勤）や家族構成の変化（主にめでたい増員！）に伴う止むを得ぬ休学などなど…。様々な問題に直面し実質の活動休止状態を余儀なくされていた熱血高校吹奏楽部。

この4年間という長きに渡る沈黙をついに破り、次回の演奏会に向けた本格的な練習が始まったのだ。

今回は我々がこうして再び始動することが出来たその経緯について、簡単に記しておこうと思う。

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時は遡ること数ヶ月前、蔓延る感染症の猛攻が僅かに緩んだ間隙を突き、我々は都内某所に参集していた。

我々の母集団であるFCBに新たなメンバーが加わる事となり、その加入の儀式を執り行う為、必要火急の集結と相成ったのだった。

「本日はとある信頼出来るスジからのご紹介により、仲間になりたそうな目でこちらを見ていた方をお招きしました」

「ほう、それは一体どのような方ですか？」

「低音クラリネット奏者にして特殊管を複数所持されており、且つ腕前の方も折り紙付きとの事です」

「な、なにっ…！？そのような奇特な方が何故ここに？」

「更にニコ○コ動画時代から熱血高校吹奏楽部の大ファンとの事です」

「さ、採用！！」

儀式は2秒で終了した。

そして新たなメンバーの加入を祝うと共に次回熱血高校吹奏楽部のコンサート開催を誓い合ったのであった。
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かくして強力な新入部員の登場によりにわかに勢いづく部員達。

低音群が充実したことによって、毎度休符が皆無の譜面に苦しめられ演奏時無呼吸症候群で目を白黒させていたヨシヲ顧問の眼にも光が戻った。

加えて、かつて仕事の都合で転校（転勤）した部員が奇跡的に関東に戻って来るなどの僥倖も重なり、気合は充分！

休止状態だった仲間達にも声を掛け、1人、また1人と参加の意志を込めた右手が挙がり始めた。

これでどうにか舞台は整った。
あとは鈍った身体と唇を叩き直して練習に明け暮れるのみ。

本番では感染症にも負けないゲームへの圧倒的な情熱で奏でる渾身のサウンドをお届けいたします。

ぜひご期待下さい！

次回演奏会の詳細はこちら↓
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熱血高校吹奏楽部アンサンブルコンサートVI

ゲスト
きらめき高校管弦楽団 ※
※FCB ファミコンバンド有志メンバーによるアンサンブルです。

日時
開催日： 2022年5月15日（日）開演時間未定
入場無料（チケット、予約方法等は別途お知らせいたします）