誉れは浜で死にました(きらめき高校練習日記Vol.3)

この度ゲスト枠で出演させていただきます、きらめき高校管弦楽団のイオ(パート:サックス)と申します。


きらめき高校管弦楽団は、2011年に開催された熱血高校吹奏楽部アンサンブルコンサートIIIにゲスト出演後、廃部しました。10年以上の時を経て復活した部活にこの度入部させていただきました。どうぞよろしくおねがいいたします。
管弦楽団(オーケストラ)の編成には、例外はあれど、基本的にサックスは含まれません。ではなぜこの「管弦楽団」の名がついた部活にサックス吹きである私がいるかというと、このきらめき高校管弦楽団は概念だからです。概念なので、弦楽器もおりません。


さて、ついに熱血高校吹奏楽部の演目やチケット情報が発表されました。
個人的には「シムシティ」と「半熟英雄 ああ、世界よ半熟なれ…!!」、「交響組曲風「ドラゴンクエストII」」が楽しみです。ところでドラクエⅡの「交響組曲風」ってなんなんですかね、「風」って。
私の中での熱血高校吹奏楽部といいますと、麻雀が非常にインパクトが強いので、今回もあの麻雀のような特殊な曲枠が存在するのか…などなど、今から非常に色々と楽しみであります。
では、僭越ながら我々きらめき高校管弦楽団の練習日記を少々記載させていただきます。


本部活は先日、某所で強化合宿を行いました。我々の言う「合宿」というと、練習場所が内包された一つの宿に皆で泊まるのが常ですが、今回の宿泊については、感染症対策を踏まえ各々でビジネスホテルをとり、滞在する対応をとりました。「練習場所を遠くしただけで、合宿ではなく普段の練習と変わらないのでは…」という意見もちらりと聞こえてきましたが、後述の通りかなりのハードスケジュールで合宿という概念を感じることができました。やはり高校生の部活はこうでなくてはなりません。
ホームページで情報公開されたとおり、我々は「ゴーストオブツシマ」と「FFⅤ」を演奏いたします。


ゴーストオブツシマは、2020年7月に発売され、2022年1月時点で累計800万本を売り上げた大ヒットゲームです。鎌倉時代元寇がモチーフとなったストーリーになっています。
なぜ今回この曲を演奏するのかといいますと、我々の母体であるFCBファミコンバンドが過日行ったライブ「FCB 15th LIVE Preview」でのプログラムの1つ、「ひきこもりメドレイ」の延長、というのが1つの理由になります。(ゴーストオブツシマのヒット時期が、所謂おうち時間が推進された時期であるため)
あとは、純粋にメンバーがゴーストオブツシマのファンであることが挙げられます。私自身も熱狂的なゴーストオブツシマファンでございます。ソロプレイではトロコンしましたが友達が少ないのでオンラインのトロコンはできませんでした。FCB 15th LIVE Previewのパンフレットにも複数名の「コロナ禍にハマったゲーム」欄に記載されております。お持ちの方はぜひ探してみてください。


FFⅤはいわずとしれた大ヒットゲームでございます。私個人としましては、ビッグブリッヂの死闘を始めとしたバトル曲がとにかく大好きで、大学受験時代や就職活動時期によく自分を鼓舞するために聞いていた思い出です。(きらめき)高校生ですが。
話を合宿に戻します。


当該合宿施設では、申請をすると演奏披露が可能な共有スペースがあります。
申請してゴーストオブツシマを演奏しよう!という話が上がりましたが、今の時期はマスクをした状態でしか演奏できないことが判明しました。我々の編成ではピアノとカホンしか演奏ができません。結果、演奏はピアノとカホンのみであとのメンバーはキャラをやろうという話になりました。結果、満場一致でやりませんでした。
本合宿の練習では、合計40分弱の演目を通し練習し、全員疲労困憊な中、地獄のパート練習を行いました。


この合宿に至るまでの日々の練習で、「ここの課題は合宿で解決しよう」と毎回毎回後回ししており、そのしわ寄せが一気にこのパート練習に集中した結果、「地獄の」という枕詞がつくこととなりました。テスト前に一夜漬けする高校生生活を彷彿とさせます。こう書くと我々はかなり高校生らしいことを沢山していますね。

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そして合宿のラストには、予定になかった2回目の40分弱の通し練習。皆の目から光が失われていく様子が見られました。
帰りのバスでは皆無言、真っ白な灰になっておりました。
団体名と心は高校生を名乗れども、体は嘘がつけないと悟った一同でした。誉れは浜で死にました。(訳:高校生であることを自負していた精神は合宿の地で疲労で死にました)


おわりに、ゲスト枠で呼んでいただいた熱血高校吹奏楽部には感謝しかありません。
当日は見てくださる皆様に楽しんでいただけるよう、精一杯頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくおねがいいたします。
それでは!